日本人はディベートがとても苦手だと言われます。それは、日本語の会議を見ていても、激論というのはめったになく、時間をかけて話しあった挙げ句、
この辺かな?
というところに落ち着くという例を見ていても、議論をあまり好まない人種だというのは言えているのかもしれません。徐々にその傾向も変わっていく方向にあることはあるのですが。
ディベートに強くなるためにどうしたらよいか?
ディベートをたくさんこなせばいいのでしょうか?
それはあまり良い方法だとは言えません。ディベートが苦手な人は、
聴き手
としてディベートに参加することに慣れてしまっているわけで、それが急に話し手になることはありません。
問題は意見があるのに、どのように割り込んでいいのか、どんなレベルの声を出していけばいいのか、そういった感覚が養われていない点です。いくら場数を踏んでも、苦手な人は
「結局今日も話せなかった」
と悩むことが多くなってしまいます。
ですが、いつまでも聴き手に甘んじていてはいけませんから、秘策をお教えします。
これは、日本語のディベートでも使える練習方法です。
家で一人でいるときなどに、
一人ディベートをやること
です。
例えば、ある議題を自分で決めます。
これは、実際に自分が興味のあることや、自分が参加する予定の会議の内容など、具体的な方が力になります。
そして、それについて自分の意見を言います。
英語でのディベートを練習したい場合は、英語で。
このとき、大きな声で発音に気をつけて練習をすることが大切です。
そして、話している途中でふとどきモノが“割り込み発言”をする所などを想定して、一人芝居をしてください。一人だから文字通り独壇場です。
想像の中で割り込み発言をしてくる人がいたら、
「ちょっとまってください。まだ途中ですから」
と強い口調で言ってみてください。この一人芝居中、どう英語で表現したら良いか分からない言葉が必ず出てきます。
そんな時は、皆さんが言いたい言葉を日本語でメモしておき、後からどうやって英語表現すればいいのかをゆっくり考えて作文しておきます。後日、また一人芝居練習をするとき、その言葉を思い出して言ってみてください。
この繰り返しをシミュレートしておけば、後は実際のディベートで発言することです。ここからはコツも何もありません。度胸あるのみです。誰も教えてくれませんし、甘えてはいけないところです。
馬鹿馬鹿しいですか?
たしかに馬鹿馬鹿しいですよね。(笑)
実際、その練習をしているところはあまり人に見せたいモノではありません。
ですがとても有効です。
うっかり忘れるところでした。
これでディベートに参加する度胸づけはできますが、発言する内容については別に勉強しておかなければなりません。
度胸だけあっても、発言する内容が薄っぺらでは意味がありませんからね。